
首都圏を中心に展開する外食チェーン店。オカフーズは、天種であるイカを5年前から納品している。それは、国内で行っていた漁獲・加工が構造的に海外へ、特に中国へとシフトしていく時期と重なる。これまで三陸で行っていた原料調達・加工を中国の合弁工場にシフトしてパワーアップ。原料の安定調達や加工量など、さらなる強みを得たことにより、顧客のニーズにも的確にお応えできるようになったのだ。
外食産業では、特に万が一の事故やクレームに対処するためより高度なトレーサビリティが要求される。そこでオカフーズでは、原料から販売まで、あらゆる工程における管理体制に注力。顧客にも実際に中国工場を視察してもらい、システム全体の理解促進を図っている。

オカフーズのシステムと顧客のニーズが見事に合致し、揺るぎない信頼関係を構築。
すでに4年前から展開している季節の味を全面に打ち出したメニューの素材提供を行っている。
春夏秋冬、3ヶ月サイクルで季節の水産物を提供しているのだ。例えば、春告魚で知られるメバル。骨取り作業を国内で行えばコストがかかる。そこでローコストな中国工場で一次処理。天種としてスライスする加工を三陸の工場で行い、短いリードタイムでの納品を実現した。海外漁獲した原料を中国、そして国内の工場で分担して加工する。それぞれの得意分野を活かした原料調達と生産体制。ローコスト、リードタイムの短縮、そして高度なトレーサビリティを可能にした柔軟性に富んだシステムこそ、決して他社メーカーには真似のできないオカフーズならではの独自性だといえるだろう。

外食産業では、以前にも増して多品種・少量化傾向が進んでいる。多様な種類の食材を最低限必要な量だけ。しかもよりローコストで。こうしたニーズに対応するために積極的な提案活動を行う必要がある。
特に、天種は小グラム数のものが多い。生の状態で15〜20グラムのものを天ぷらにするのだ。
そこで「えっ、これを天ぷらに?」と顧客が驚くような未利用資源や、型が小さく従来なら処分していた原料を天ぷら商材として発掘して提案。ビジネスチャンスの拡大を図っている。オカフーズはこれからも、知識と情報、そして独自のシステムをバックボーンとした付加価値の高い商品開発を通して、顧客満足度を追求し続けていく。